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こんにちは。作詞家の吉里爽(@sowyoshizato )です。
下北沢ブラウンズブックス&カフェにて、大人のための作詞教室・爽塾 (@sowjuku )「週末コース 第1期」の3回目のセッションを開催。
まずは、弊社レーベル・ Songs On the Web のアルバム「442 / The Best of Songs On the Web Vol.2」の収録曲♪Chain の 歌詞 を題材にして、rhyme のお話。このテーマで出した課題はほぼ正解でした。
大切なのは、脚韻のテクニック的な側面よりも、言葉選びの方向性、視点を持つこと。要は、「歌詞は散文と異なり、メロディと一体となって歌われるもの。言葉の選び方にも、メロディ、フレーズとの一体感。歌われた時のノリのよさ、いわゆるグルーヴを鑑みた視点があってしかるべき」ということ。
次に、前回のセッション「作詞の実際」の続きへ進み、以下についてざっと説明。
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8)チェックとリライト
9)表記上のルール、その他
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そして、ついに!
実際の作詞をするにあたって大事な「歌詞の企画、プロットづくり」へ。
さんざん悩んで選び抜いた田村信二さんの未発表デモ音源を30分ほど聴いてもらい、独自のメソッドで企画を立て(自分も同時に行いました)、その後でお互いのプランを発表し合う。
爽塾がこのプロセスを重要視しているのは、「どんなテーマの歌詞をどう書くか」というプランなくして作詞はできず、企画の精度は歌詞のクオリティに直結するものだから。そしてまた、プロと言えども、ここをスムーズに通過しなければ歌詞のクオリティは上がらないし、ある程度システマティックに思考を進めないと、限られた時間を無駄使いしてしまうもの。
Mさんは、「子供の頃に見た風景を歌にしたい」とのこと。歌としてより完成度が高くなるよう、あれこれアドバイス。<自分がまとめたプランは、「嫁ぐ娘に親から贈るギフトソング」という内容。
こんな風に、テーマがフリーな場合は特に、同じ曲を聴いても作詞者によってテーマもあれこれ異なるところが楽しい。
ちなみに、課題曲はいかにも売れ線のJ-POP ではなく、唱歌のようなピュアなメロディが印象的なバラード。現在、週末コースで受講中の元音楽教師のMさん、ニューミュージックをどっぷり味わってきた世代のSさん、ジャズヴォーカリストとしてここ数年は活動してきたAさん、バックグラウンドがそれぞれ異なる受講生お三方の顔を思い浮かべながら選曲した。
以下、受講生の方に、課題についてのご連絡です。
●内容
本日まとめた企画と、それを元に書いた歌詞1編をセットにして提出してください。
●提出期限
2015年11月18日(水) 23時
最後に、アマチュアの方によく聞かれる「作詞家になるには、どうすればいいのか?」について、本日の回答を。
「どんなテーマの歌詞をどう書くか」というプロセスはとても大切。いきなり1行目から書き始めるのではなく、プランをしっかり練ってプロット、イメージを煮詰めてから作詞に取りかかりましょう。それが歌詞のクオリティを上げていくための秘訣のひとつです。
※写真左
バァフならではの視点で切り取った、一瞬のきらめき。朝ドラでおなじみの女優さんには目が止まります。