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「大人のための作詞教室・爽塾」2023年前期のコース、5回目のレッスンをレポートします。
幾度かの座学レッスン、ウォーミングアップとして用意した「替え歌制作」のプロセスを経て、いよいよ、この日のレッスンから、メインテーマである「田村信二さんの未発表曲に作詞していく」カリキュラムへと進みます。
最初の課題曲に選んだのは、シンプルでメロディの美しいバラード。1コーラスで1分少々のデモでは、作曲した田村さんご自身が「♪ラララ〜」で歌っています。メロディが聴き取りやすいことから、この曲を1曲目に選びました。
まずはじめに、約30分程度、デモをリピート再生してもらいつつ、構想を練ってもらいました。その間、このメロディに対して私自身が書き上げたサンプルの歌詞をいま一度チェックして、このタイプの楽曲の作詞に取り組む際の注意点などを整理、次のプロセスである「企画会議」と呼んでいる「ブレスト&コンサルティング」の準備を進めていました。
30分の「構想タイム」が終わった後、はじめに伝えたのは、この曲の構成がJ-POPによくある「A-B-C」という形式でなく、どちらかと言うと洋楽に多い「A-B-A-B」という形式であること。つまり、導入部分のAメロがあって、Bメロがあって、サビがあるようなJ-POPに比べるとメロディのパーツが少ないため、歌詞の構成もグッと凝縮してメッセージを伝える必要があるのです。例えば、「A-B-C」形式なら4行あるはずのサビの歌詞を凝縮して1行にするようなイメージです。その他のパートも然りで、トータルな音数が少ない分、たくさんの言葉を重ねていくような表現ができない分、しっかりとしたストーリーラインをパワフルでキャッチーな言葉で支えていくことも大切です。
さて、Ruさんが考案した歌詞のコンセプトをヒアリングしていくと、「上京して都内で働いてる女性が自然豊かな故郷を懐かしく思い出している様子」を描きたいとのこと。
その構想をもとに、前述の注意点も踏まえつつ、重要なポイントをあれこれとお伝えしました。さらに、ひとつのケーススタディとして、同じメロディに自分が作詞したサンプルの歌詞を例にとって、タイトルがメロディのどこにはまっているのか、そんなお話もしました。
メロディが短いこともあり、「3番まで作ってください」と指示しましたが、最初の提出時に1コーラス分しか完成していなくても、もっと短くても、もちろんOKです。
こんな感じの1限目が終わり、今日は休憩なしで2限目のレッスンへ。
前回のレッスンである程度形ができた「Scarlet」の替え歌制作、2度目の講評です。現状のところ、2番の歌詞は未完成ですが、1番の歌詞はきちんと形になっています。「私が手を貸しているとはいえ、この講座の本編にあたる『田村信二さんの楽曲に作詞する』というメインテーマに進む前のウォーミングアップの段階で、ここまでの歌詞が書けていれば立派なものです」という評価を伝えました。
こんな感じで、今回のレッスンは終了。
次回は、今回構想を練った歌詞の講評とリライトのためのアドバイスをじっくり行なっていきます。
どんな歌詞が紡がれるのか、どんな歌が生まれるのか、提出を楽しみに待ちたいと思います。
Power to The Songs!
歌に力を!