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私こと吉里颯洋がオンライン・レッスンで行っている「作詞教室・爽塾」。
2023年後期の4回目のレッスンレポートをお届けします。
前回のレッスンでは、「作詞法(2) 〜作詞の実際〜」と題して、「サビ」や「Aメロ」といったパート別に実際の歌詞の書き方をレクチャーしました。
もちろん、1回話を聞いてすぐにマスターできるほど、作詞はたやすいものではありません。上達には、生徒さんご自身が実際に作詞の実践経験を積み、作品を完成させるための試行錯誤(リライト)を粘り強く続けていくことが何より大切。その道程をサポートしながら、上達への最短距離を並走していくのが、爽塾の役割だと考えています。
そんな思いも込めつつ、今回のレッスンでは、2時限目に元々のカリキュラムにはないスペシャル・メニューを実施しました。
当初の予定が変わったため、2限目に行う予定だった歌詞の講評を繰り上げて、1限目に行いました。
リライトを重ねた歌詞は、既に「バージョン06」。完成まであと少しのところまで来ています。
前回のレッスンの際、印象度、インパクトが底上げをねらってサビの1行目の後半を英語のフレーズに言い換えることをアドバイスしていました。自分の頭の中にあったフレーズは、「JUST LIKE A SWEET LITTLE CHERRY」というもの。実際、同じ箇所のメロディに対して生徒さんが書いてきたフレーズは、「かわいいSWEET CHERRY」でしたが、メロディとのフィット感を向上させ、いわゆる「グルーヴ」を良くするために、「LITTLE」というワードを1語追加して「かわいいSWEET LITTLE CHERRY」と修正しました。
その他、今回のリライトで向上したポイントは、2番のサビの最後の行で「ねぇ その胸に抱きしめて」と歌われているフレーズが3番のサビの同じ箇所では「ねぇ 幸せを始めよう」という表現になっていること。「ハッピーなラブソング」のストーリーの中でも、ヒロインの気持ちが少しずつ前進していくさまが的確に描かれているところに成長が感じられたのは良かったですね。他の箇所に比べてクオリティが今ひとつな箇所については、さらなる底上げを要請して、今回のレビューは終了となりました。
完成した歌詞は当ブログにて公開予定です。
生徒さんの成長とこれまでの音楽体験も踏まえ、思いついた特別レッスンの内容は「年末年始の時間がある時に触れてほしい名盤紹介」ということでした。すぐれたソングライターがどんなテーマをどう表現してリスナーに支持されてきたのか?リリースされてから年月が経っても歌い継がれるスタンダード・ナンバーの普遍性とは、一体何なのか? たとえプロ志向でなくても、それらを数多く味合うことは、成長のための大きな糧になります。そうした思いから、ぜひ聴いて欲しい名盤の数々をお伝えしました。その一部をご紹介します。
▼松本隆さん
▼竹内まりやさん
Quiet Life / 竹内まりや
生徒さんがサブスクのアカウントを作ったこともあって、他にも、浜田省吾さんのコンピレーション・アルバム、JUJUさんのカヴァー・アルバム、リンダ・ロンシュタットが歌うスタンダード・ジャズのアルバムなどもお勧めして特別レッスンは終了。
課題制作については、「世界観が違う歌詞を同じ期間にリライトするのは大変!」という声もあったので、「『替え歌制作』の課題で書きかけの歌詞は、今回のレッスンでレビューを行った歌詞の続編という仮定で書いてみては?」という提案をしました。「それは名案かも!」とその場では盛り上がりましたが、果たして成果のほどはいかに? 力作の提出を楽しみに待ちたいと思います。
さて、次回のレッスンからは、いよいよ新しい課題曲にチャレンジしていくことになります。前期から継続受講の生徒さんには5曲目の課題曲となります。まるで魔法使いのように、さまざまな曲調で素晴らしいメロディを紡ぎ出す田村信二さんの名曲との出会いで、生徒さんのモチベーションがさらに上がるとうれしいです。
Power to The Songs !
歌に力を!