爽塾ブログ
大人のための作詞教室・爽塾「週末コース第1期 #07」
2016.01.10
20160110_SJ04 こんにちは。作詞家の吉里爽(@sowyoshizato )です。

下北沢ブラウンズブックス&カフェにて、大人のための作詞教室・爽塾@sowjuku )「週末コース 第1期」の7回目のセッションを開催。久しぶりの下北沢はまだお正月気分が漂っていて、いつにも増して華やいでいました。

「年末年始の休みを利用して、過去の課題を修正して提出してください」と声がけしたので、まずはリライトしてもらった課題のチェックから。Mさんは2編出してくれましたが、1作目の歌詞はほぼ完成が見えてきた感じで山頂まであと少し!もう1編は底上げは実現しましたが、「もう一声!」というところで、さらなるリライトにトライしてもらいます。3月末のターム終了までに仕上げてくださいね。
さて、今回の課題、Mさんが「ぜひ書きたいと思っていた」という遠距離恋愛のラヴソングの講評へ。
一言で言えば、「うまくなりました!」。ただ、逆に歌詞全体がレヴェルアップした分、修正すべきポイントが「惜しい!」と声を出したくなるほど目立つもの。結果として、すばらしい表現とそうでない箇所がはっきりしていました。修正すべきところを直せば「自信作誕生!」となるはず。リライトに期待したいと思います。
上達のスピードや成長曲線は人それぞれですが、Mさんは楽器はできてもヴォーカリストではないので、歌い手のエゴのようなものが作詞をする際に邪魔にならないのが奏功しているのかも。逆に、ヴォーカリスト経験のある平日コースのお二人は「歌い手の気持ちがわかる」メリットを歌詞づくりに活かしてくださいね。

同じ課題曲に対して書いた私の作品についても簡単にプレゼンして、どこをどう工夫したのか、苦労した点などをシェア。今回は、想定した歌い手さんに合わせて表現をかなり調整したことを伝えました。

そして、いつものように次の30分間で、5曲目の課題曲をリピート試聴しつつ、歌詞の企画を立ててもらいました。今回の課題曲は、少しフォルクローレの香りも漂う異国情緒も感じさせるミディアムテンポのポップナンバー。
Mさんが立てたコンセプトは「旅の途中でもう会えない恋人を思い出しているようなシチュエーションの、別れまたは死別した相手へのラブソング」とのこと。これまた高いハードルと思いましたが、歌詞の企画力が伸びているのがよくわかります。仕上がりに期待したいと思います。

以下、受講生の方に、課題についてのご連絡です。

●内容
本日まとめた企画と、それを元に書いた歌詞1編をセットにして提出してください。
過去の課題でリライトした作品も、受講期間中、無制限でチェックしますので、余裕があればご提出ください

●提出期限
2015年01月20日(水) 23時

最後に、アマチュアの方によく聞かれる「作詞家になるには、どうすればいいのか?」について、本日のアドバイスを。
「画竜点睛を欠く」という言葉がありますが、歌詞も冒頭から最後の一文字に至るまで流れるような美しさがあってこそ輝くもの。例えば、Bメロのどこか、サビの1行だけなど一部分が輝くようにすばらしいフレーズなら、そこを基準にして、その他の部分も底上げしていきましょう。リスナーがスムーズに歌の世界に浸るには、どこかに突っ込みどころ、冴えない表現があってはならないもの。よくよく厳しい目でセルフチェックをして、歌詞を磨き上げることをおすすめします。
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