爽塾ブログ
【作詞教室・爽塾】私を愛してもっと愛して(生徒作品)
2023.04.23
リライトの末、完成した生徒さんの歌詞をご紹介します。
最初に提出された初稿と比較すると、進歩の跡が分かります。
※作詞者が修正した箇所は青字にしてあります。


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私を愛してもっと愛して

作詞:沢村正一
作曲:田村信二

Hook)
 Love me More 誰に負けない
 大(おお)きな声(こえ)で 届けるから
          ↑字余りにつき、要アンダーライン

1A)          ↓(こんや)のルビは不要なので削除しました
 ハイエースに乗り込み今夜も走る 硬いシート明日(あす)を夢見て
 加入(かにゅう)と脱退 ←(だったい)のルビ、削除しました
 出会いと別れ それでも止まりはしない

1B)
 ステージ上(うえ)から 見える笑顔
 キラキラ キンブレが 星のよう

1Sabi)
★Love me More 声を聞かせてよ 顔隠したこの世界のなか
 Love me More 西から東へ 逢い(あい)にいくよ すぐにいくよ
                 ↑字余りにつき、要アンダーライン

Bridge)
 野音 Zepp アリーナ 代々木 ドーム 武道館
 連れていくから

2Sabi) ←「2回目のサビ」を示す意味で、入れてください
★Repeat

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※最近はサイリウムよりもキンブレ呼びの方が主流らしいので変更しました。


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>沢村さん
 いくつか赤字を入れましたが、戻すほどのものではなく、これで完成とします。
 ファンからの愛がなければ生きてはいけないアイドルの本質、こういうご時世でアイドル活動を続けていくしんどさなどが反映されたサビの完成度がすばらしいです。
 リライトお疲れさまでした!

 以下、初稿と初稿提出時のレビューを転載します。

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課題曲のラストナンバーは、ラブソングのテイストがありつつも、力強くポジティブなポップナンバー。これまでの作品では「ヒロインが20代後半のOL、どちらかと言えば奥手な性格」という設定が多かったので、「ヒロインは10代、ポジティブなテーマ、もしくはハッピーエンドなストーリーで」とあえて指定しました。こうなると、ちょっとプロっぽくなりますね(笑)。
ご本人の了解のもと、以下のとおり、作品レビューの一部を公開します。
 ※秀逸な表現は青字にしています。

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自由に愛して自由な形で


作詞:沢村正一
作曲:田村信二

Hook)        ↓ココ、字足らず 
 Love me free 誰に負けない
 大おおきな声こえで 届けるから
   ↑要ルビ   ↑要ルビ

A)     字余りのため、要ルビ↓       「あした」と↓読む可能性あるため、要ルビ。
 ハイエースに乗り込み今夜こんや)も走る 硬いシート明日(あす)を夢見て
 加入(かにゅうと脱退だったい)→こっちの方がいいかも→(だったい
 出会いと別れそれでも止まりはしない  
      ↑フレーズの切れ目なので、要全角スペース
B)
 ステージ上(うえ)から 見える笑顔 
 キラキラ サイリウム 星空のよう 
    「よう」と字余りにすれば↑歌えますが、聴こえ方が微妙なので言い換えましょう
サビ)  音に乗ってはいますが、↓「いつ/か」になるので言い換えたい
★Love me free 自由な形で いつかきっと約束の場所へ
 Love me free 西から東へ 逢いあいにいくよすぐにいくよ
       字余りにつき、要ルビ↑  フレーズ↑の切れ目なので、要全角スペース

Bridge)
 野音 Zepp アリーナ 代々木 ドーム 武道館 
 連れていくから


★Repeat


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【総評】

■印象 
全体の完成度という意味では、これまででベストかと思います。
点数をつけるなら、75点ぐらいでしょうか。
これを完成させないのはもったいないです。

■修正希望点
タイトルとサビに関して言うと、ストーリー(サビに至るまで)とサビの冒頭が微妙にずれている感じがしました。
▼ストーリーを尊重するなら、例えば以下の赤字の箇所を直して、それまでの展開とフィットさせれば、一気にゴールが見えてきます。
  Love me free 自由な形で いつかきっと約束の場所へ
▼タイトルを尊重するなら、ここで言う「自由」が何を指すのかがAメロ、Bメロの歌詞の中で示唆されていないと、そのワードがインパクトを発揮しません。
※例えば、「ネット配信を見る、会場に来る、どんなスタイルでもいいから、私を応援して」という意味での「自由な形で」というフレーズなら、相応の表現が必要です。

■構成、表記ルールなど
赤字参照。
・字足らずと思われる箇所、思わず自分で直してしまいました。
・ルビが抜けてる箇所が多いので、要注意で。
 バンド仲間に作詞する場合でも入れてあげた方が親切です。
 ※英語の箇所は発音が通常通りなら、下線は不要です。
 

>沢村さん
 お仕事が忙しい中、課題を出すのは本当に大変だったと思います。
 ここで学んだことをバンド活動で活かしていただければ幸いです。
 お疲れさまでした!


Power to The Songs!
歌に力を!

 

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