爽塾ブログ
【作詞教室・爽塾】2023年前期_Lesson03
2023.05.17

「大人のための作詞教室・爽塾」2023年前期のコース、生徒さんのツイートも交えながら3回目のレッスンをレポートします。

「そもそも、歌詞とは何ぞや?」という作詞概論をお話しした前回のレッスンから一歩進んで、今回は「作詞の実際」と題して、以下の通り、作詞の実際、テクニック的なことをテキストに添ってお話ししました。

1)サビの歌詞の作り方 
2)Aメロの歌詞の作り方 
3)Bメロの歌詞の作り方 
4)その他のパートについて 
5)2番以降への展開について 
6)タイトルの重要性 
7)グレードアップのための工夫あれこれ 
8)チェックとリライト 

たかだか1時間の講義を聴いただけで作詞のあれこれが完全にマスターできる訳ではありませんが、今回のレッスンは、実際の課題制作に進んだ後、「ここはこう直した方が効果的です。テキストのココを見直して」と振り返るための『指標』という意味合いもあるのです。

ここまででレッスンの前半を費やし、次のコンテンツ「替え歌制作の企画会議」へ。
このクールの新しい試みとして、本来なら、今回のレッスン後に初めて、「この歌の替え歌の歌詞を書いてみましょう!」と出すはずだった課題を予定を前倒しして進めてもらっていました。ですので、その進捗確認と企画の仕上げを行いました。ちなみに、替え歌の元歌となるのは、教材のCD『虹』に収録された「Scarlet  / 金子知里」。日本クラウンからメジャーデビューした知里さんのインディーズ時代の貴重な音源です。メジャーデビュー後にもコンサートやご自身のテレビ番組で歌ってくださったナンバーで、作詞とプロデュースを手がけた自分にとっても思い出深い曲です。
替え歌制作を進めるにあたり、以下のようないくつかの選択肢を挙げて、方向性を定めてもらっていました。

1)原曲の歌詞の続編的なストーリーを展開させるパターン
2)原曲の歌詞とは対になるストーリーを描く「アンサーソング」
3)原曲の歌詞の世界観はリセットして、まったく異なる歌詞を一から描く

以上の選択肢から、Ruさんが選んだのは、2)の「アンサーソング」でした。
まずは、企画の進捗を確認。さらにプランが煮詰まっていないところを話し合いながら、イメージをより具体化していきました。
こうやって、「コンサルティング形式で『どんな歌詞にするのか?』を講師と生徒さんが話し合いながら固めていく」というプロセスは、カリキュラムの改変をおこなったこのクールからの新しい試み。企画があやふやなまま、作詞に取り組んでも迷走するのは明らかなので、歌詞のクオリティをより上げるために思いついた施策です。
結果として、元々のプランがかなり色彩豊かに、イメージはより具体的になったのではないでしょうか。替え歌制作とはいえ、作詞には違いないので、仕上がりが楽しみです。とはいえ、この段階で重要なことは、まず「メロディに言葉を乗せる作詞って楽しい!」と感じてもらうことなので、そこは入念に伝えました。生徒さんに繰り返し言っていることは、「1番の歌詞しか仕上がらなくても、それで充分。たとえ1行しか書けなくてもOK。とにかく提出してくださいね」ということです。

最後に、指定された楽曲のPRコメントを考案する課題のチェックを行いました。元々は「レコード会社の宣伝担当の目線で」というテーマだったのを「ラジオ番組のDJの原稿を作るイメージで」と変更して再提出してもらったのです。提出された課題はきちんとラジオ番組のスタイルで仕上げられていました。そこで、実際のラジオ番組風にメールのテキストをリアリティのある内容で加筆し、「その楽曲のどこがどういう風にリスナーの心を動かして、リクエストメールを書くに至ったのか」という点を明確化し、それを説明しました。
次回の替え歌制作の課題はビギナーの方にはそこそこヘビーなので、「PRコメント考案」の課題はお休みです。

最後に、Twitterにアップされた生徒さんの感想コメントをご紹介しますね。

いよいよ、次回は、「替え歌制作」の課題のレビューを行います。今回のRuさんのようにまったくのビギナーの方の場合、「1行でも書けたら御の字ですよ」という気持ちは一貫して変わりません。どんなフレーズが生まれるのか、楽しみに提出を待ちたいと思います。

Power to The Songs!

歌に力を!

 

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