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私こと吉里颯洋がオンライン・レッスンで行っている「作詞教室・爽塾」。
2023年後期の2回目のレッスンレポートを、生徒さんの声も交えながらお届けします。
オリエンテーションを行った前回の最初のレッスンでは、生徒さんの現状を把握しつつ、半年間の目標を設定しました。
今回のレッスンのカリキュラムは、「作詞法(1) 〜作詞概論、企画・着想〜」という内容で、曲先作詞のノウハウについて学んでいただく座学の初回。前のタームから継続受講している方は半年前とほぼ同じお話を聞くことになってしまいますが、ここはあえて、ベーシックなスキル確認の意味も含めて同じお話をすることにしました。
まずは、実際の作詞に取り組む前に知っておきたい要素を簡潔にまとめたテキストに添って、作詞とはどんな行為なのか、歌詞がどのように成り立っているのかという概論をお話ししていきました。主な項目は以下のとおりです。
・名曲の条件とは? 〜ビギナーでもココをめざそう!〜
・ポエムと歌詞の違い
・詞先作詞と曲先作詞の違い
・曲先作詞のプロセス
次にお話ししたのは「着想から企画へ」というテーマで、ゼロから企画を立てて歌詞を書く際のあれこれについて。
爽塾で学ぶメリットである「初めて曲を聴いたその場で、どんな歌詞を書くかを30分で決める」という独自のメソッドについて、この春スタートのタームからカリキュラムをアップデートしました。具体的には、生徒さんがレッスンで考えた歌詞の企画を発表しておしまい、ではなく、講師の私がコンサルティングを行う要領で生徒さんと話し合いながら、歌詞のコンセプト(企画)をよりしっかりとしたものに仕上げていくスタイルに変更しました。これにより、歌詞のコンセプトのツッコミどころが少なくなり、歌詞を書き始めてから書き上げるまでに生徒さんが「中途で投げ出す」ことはほぼなくなったかと思います。
前のタームから継続受講している生徒さんがリライトを繰り返しながら取り組んでいる歌詞の講評を行いました。
おめでたいことに、3度目の提出にして、「誓いの指輪」という歌詞が完成。リライトされた箇所がどのように向上したのかを解説していきました。進歩の度合いが予想以上だったのは本当にうれしかったです。生徒さんの成長を目の当たりにすると、教えるこちらも得も言われぬやりがいや達成感がありますね。
大切なのは、今回のリライトで学んだことを他の作品にも応用していくこと。そうすることで、成長のスピードが格段に上がっていきます。これに満足せず、どんどん歌詞を仕上げて欲しいですね。半年なんてあっという間ですから。
以下にレッスン後の生徒さんのコメントをご紹介します。
#作詞 の後期レッスン2回目が終わり再々提出した歌詞が無事に完成となりました✨今夜は学ぶことが多過ぎて作品が出来上がる感動と作詞のお仕事そして歌手の方のお仕事への尊敬の気持ちで胸がいっぱいです。作品への愛おしさが静かに込み上げてきます。本当に素敵なレッスンでした✨@sowjuku #爽塾
— Ru (@sphere_ru79) October 30, 2023
今日丸を頂けたのも、序盤から先生がグィッと軌道修正して下さったからです✨
— Ru (@sphere_ru79) October 30, 2023
入塾したいと決心した夜を思い出しました☺️あの夜はこんな気持ちになる日が来るとは思わず...勇気を出して良かったです!
はい✨今夜のレッスンで学んだことを忘れずに1作でも多く取り組んで完成させたいです✨#爽塾 https://t.co/wgzjoikJDV
次回の3回目のレッスンでは、「作詞の実際」というテーマで、作詞のハウトゥー的なカリキュラムに進んでいきます。
リライトされた歌詞の提出も楽しみです!
Power to The Songs !
歌に力を!
※画像は、「ゴジラ-1.0」の上映開始に盛り上がる(?)新宿歌舞伎町の街並み。筆者は新宿育ちなので、歌詞の中の「ストリート」というワードに対して、新宿の街並みを思い浮かべることもしばしば。
レッスンの中から生まれた受講生の作品をご紹介します。
2回のリライトの末に完成した歌詞と、最初に書いた初稿を併せて掲載します。
作詞:kotonoha
作曲:田村信二
1A)
あの夜(よる)のプロポーズ ごめんね 側に寄り添えなくて
1A')
病(やまい)がちな父をひとり 残して行けない 分かってね
1B)
誓(ちか)いの指輪握りしめて また抱きしめ合うその日を待つわ
遠く離れても愛している この指輪はつけたままで「おやすみ・・・」
2A)
さよならは言わないの あなたをずっと想ってるから
2A')
「ついてゆく」と言えなくても うなずく瞳が愛おしい
2B)
誓(ちか)いの指輪外さないわ その大きな夢叶えてほしい
たとえ離れても祈っている だから今は遠い空に「おやすみ・・・」
3B)
誓(ちか)いの指輪今日も光り あなたのぬくもりいつも感じてる
遠く離れても愛している この指輪はつけたままで「おやすみ・・・」
作詞:kotonoha
作曲:田村信二
1A)
さよならは言わないわ どれだけ距離が離れていても
1A')
海を超えて行けないけど その夢ここから感じてる
1B)
時が過ぎていつかふたり また隣に立つその日が来るわ
遠く離れても愛している この指輪はつけたままで「おやすみ」
2A)
あの夜のプロポーズ ふたりで見てる最後の海を
2A')
「ついて行く」と言えなくても うなずく瞳が愛おしい
2B)
かけがえない父と母と 大切にしたい私の時間
遠く離れても信じている だから今は遠い空に「おやすみ」
3B)
時が経てばきっとふたり また同じ夜を過ごせる だから
遠く離れても愛している この指輪はつけたままで「おやすみ」
▼田村信二さん作曲の課題曲はミディアムテンポの美しいメロディで、どちらかと言えば歌謡曲テイストのある楽曲でした。このストーリーが生まれたのも、素晴らしいメロディがあればこそ。改めて、田村さんに感謝です!
▼海外赴任する恋人にプロポーズされるも病気がちの父親を残して着いて行けないヒロインの悩ましい恋心を、音数少ない楽曲に乗せてよくぞ描ききったと思います。がんばりましたね!生徒さんに拍手!
▼初稿からアップグレードできたのは、主に以下のポイント。
・タイトルがキャッチーになり、印象度が向上。それを含めたサビの歌詞のクオリティがアップし、インパクトのあるサビにレヴェルアップ。
・初稿では描け切れなかった「父の体調不良」が完成版では描けています。
▼思う存分、プロ作曲家とコラボできる受講期間のうちに実力をさらに伸ばして欲しいところ。この作品を完成させるまでに学んだことを、その他の作品のリライトやこれから書く作品にも活かすことが大切です。これに満足せず、さらなる前進を!
諸事情あって、週末コースが休講となり、このタームは久しぶりに平日コースのみの開催となりました。
初回のレッスンの様子を一部抜粋してお届けします。
まずは、爽塾ならではの特徴を軽くプレゼンしました。
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1)4 名以下の少人数制
2)実力派コンポーザー・田村信二さんの楽曲を課題曲として使用
3)メロディに対して最適な歌詞を企画、着想する力を伸ばします
4)期間中、複数回にわたって作品の講評を行います
5)進みたい方向性に合わせた指導
6)体験レコーディングについて
7)成績優秀者は、活動開始予定のレーベルの楽曲制作に参加することも可能
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2)の『課題曲はすべて田村信二さん作曲』であることのメリットについては、「爽塾」で初めて作詞に取り組む生徒さんの場合、比較の対象がないため、そう言われてもピンとこないのですが、先々、カリキュラムの終了後にアマチュアの作曲家とコラボした時に「やっぱり、プロ作曲家の田村さんのメロディってレベルが高かったんだなぁ」と気づくことが多いのです。また、ふだんアマチュアの方が作曲した曲に作詞をしている生徒さんに感想を尋ねると、「プロの方の曲は、一味違うものですね」とよく言われます。
3)の『歌詞を書くための企画力アップ』については、前のタームから継続受講している生徒さんが抜群のスキルの持ち主なので、「歴代の受講生の中でも、企画力に関しては屈指のクオリティ」である旨をお伝えしました。現状の課題は「立てた企画をいかに歌詞に落とし込むのか?」ということに尽きますが、課題曲との格闘を積み重ねるうちに、自分の思考が陥りがちなパターンが見えてきますから、その都度、引き出しを増やすつもりで対応していくことでスキルアップが楽しくなってくるはずです。
6)の「体験レコーディング」についてはボーカリストの方が受講した場合のオプションで、自分が作詞した歌詞で課題曲の作曲家である田村信二さんのディレクションを受けつつレコーディングができるという魅力的なもの。もちろん、すべての方には当てはまりませんが、先々、(ボーカリストではない)プロ志向の生徒さんから「コストがかかっても、売り込み用のデモを作成したい」といったリクエストがあれば、シンガーの方を手配のうえ、デモを制作することも視野に入れています。
その後に行ったのは、目標設定。
前期後期と継続受講の場合、取り組む課題曲は8曲になりますので、そのうち何曲を完成させるのかというハードルを実現可能な範囲で定めました。現在、受講している生徒さんは「未経験の状態から爽塾で作詞を始めた『ゼロイチ』」タイプなので、達成しやすい4曲を目標に設定しました。もちろん、それ以上仕上げてくれたら、うれしい限り。
ちなみに、歌詞が完成して「これでOK」と「○」を付ける基準は、以下のとおりです。
・「こういう歌詞を書きたい」と自分で設定した企画に添った歌詞になっているのか?
・歌詞のテーマがきちんと聴き手に伝わるのか?
歌詞が完成することは一つの区切りにはなりますが、これをもってプロに近づいたとか、世に出せばすぐにヒットすることが見込めるといったハイレベルなものではありません。現実的な目標として、その歌詞がついた曲を身近な人に聴かせた際にちゃんと意図が伝わる、ライブハウスで披露して拍手がもらえる、その辺りをイメージしています。
継続受講している生徒さんが幾度かリライトして取り組んでいる歌詞の講評を行いました。一言で言えば、アマチュアの方が誰もが陥りがちな壁に突き当たっている印象なので、その壁を突破してもらいたいところです。
考案した企画に添って言葉をセレクトして、メロディに合わせてストーリーを描くことについては習熟度が上がってきているので、その1歩先を目指して欲しく、「サビとタイトルの関連性、その強度を上げること」について、あれこれお話しました。
プロの作曲家が作る曲であれば、歌詞がついていない段階でも「Aメロで曲の世界観を語り、Bメロでさらに踏み込み、サビでテーマを語る」かのように、メロディが雄弁に何かを語っています。さらに言うと、サビのメロディの中にも強弱があり、必ず「聴かせどころ」があります。曲先作詞で大事なのは、作曲家のメロディに込めた意図を汲み取って、それにふさわしい歌詞を乗せていくこと。「伝えたいことをメロディに乗せる」だけでは不十分で、メロディの盛り上がりどころと歌詞のメッセージのコア(核)の部分が一致していなければ、テキストにある「覚えやすく歌いやすいサビ」にはならないのです。そのスキルを身に付けるのはたやすくはありませんが、わずかな曲数の課題曲に取り組む中で一度でも多く実現してほしいと願っています。
受講生の方は、テキスト12ページの「タイトルの重要性」「サビの作り方」、14ページの「グレードアップのための工夫あれこれ」の項を読み返してみてください。取り組んでいる歌詞のストーリーを描くのにメロディの音数が足りないなと感じたら、何か(?)を使うのも有効ですよ。
さて、あと数回、座学のレッスンが続きますので、継続受講の生徒さんは未完成の歌詞のリライトを追い込む絶好のチャンスですね! 良作、傑作が届くのを心待ちにしています!
Power to The Songs!
歌に力を!
※「あまちゃん」の名場面に登場する、三陸鉄道某所のトンネル。芸事全般、学ぶうちに壁にぶち当たるのは当たり前です。全力でサポートしますので、必ず突き抜けましょう!
今夜は #作詞 レッスン 前期の最終日でした✨あっという間の半年間。毎日音楽と言葉の側にいる事ができ心が癒されたり潤ったり。ノートももうすぐ2冊目です☺️
— Ru (@sphere_ru79) September 24, 2023
レッスンを通して物の見方や心の在り方も変わりました✨そう先生 色々と学ばせて頂き有難うございます✨@sowjuku #爽塾 #オンライン講座 pic.twitter.com/U1VXf5Dz9X
打ち上げでは色々なお話を伺う事ができて嬉しかったです!心が動いて胸がじーんとなりました☺️次の目標も見えました✨#ゼロ恋ダンス 可愛いですね✨そうさんの歌詞が耳に残ってリフレインしています。私もXmas前にプレゼントを頂いた気持ちです🎁🎄✨#爽塾 #作詞 #講座 #吉里颯洋 #ゼロ恋 https://t.co/K0ZDJCjy5C
— Ru (@sphere_ru79) September 27, 2023
なお、2023年の後期については、週末コースをお休みして、平日コースのみ、限定1名で受講生を募集をしています。 詳細は、こちらをご覧ください。
Power to The Songs!
歌に力を!
「ストーリーテリングのテクニックが絶品」とレッスンで紹介した小山卓治さんの名曲「Passing Bell」
「大人のための作詞教室・爽塾」2023年前期のレッスンも、このタームの修了まで「マジック2(残り2回)」となりました。今日から作詞に取り組む4曲目の課題曲がこのタームの最後の課題、つまりは卒業制作になります。
今回も生徒さんの声も交えつつ、レッスンのレポートをお届けします。
まず取り組んだのは、課題曲のヒアリングと企画立案、企画会議。
「こういうシーンを描きたい、こういう歌詞を書きたい」というプランはあくまでプランであって、そのすべてが歌詞に落とし込める訳ではありません。けれど、描きたい歌詞の背景にあるストーリーに齟齬があると、それは歌詞の中に「突っ込みどころ」として現出します。ですので、爽塾ではこのプロセスを重視して、「どういう歌詞を書くのかというプラン、ヴィジョンを定めてから、作詞に取りかかる」ことを徹底しています。
さて、4曲目の課題曲に選んだ楽曲は、ミディアムテンポで少し歌謡曲テイストのある、寂しげなメロディのナンバー。3曲目の課題曲は弾むようなポップなメロディだったので、あえて方向性の違う曲を選びました。
陽気なメロディにはハッピーな歌詞がふさわしく、その逆に、マイナー調の悲しいメロディには悲しいストーリーの歌詞がフィットするのは言うまでもありません。これまで課題曲に選んだ3曲には、「失恋」なり「別れ」を想起させるテイストの曲はなかったので、選曲にあたっては良いチャレンジになればという思いもありました。
このタームの受講生・Ruさんは企画を練るのが得意なタイプですが、今回は少し苦労したのか、発表してもらった歌詞のプランはいつもよりもファジーな感じ。話し合いのうえ、「恋人同士が別れたという設定なら、どういう理由があって別れたのか、その時、ふたりはどんな気持ちだったのか?」といったポイントをフィックスしていきました。
今夜の #作詞 レッスンではこの半年間の最後の課題曲に取りかかり、先生と会議をしながらストーリーの土台を決めました。テーマは「愛する人と離れる辛さと離れても変わらない強い想い」。綺麗で切ないメロディーに見合う悲しい物語を歌詞にしていきたいです😌@sowjuku #爽塾 #歌詞 #オンライン講座
— Ru (@sphere_ru79) September 10, 2023
普段映画や音楽の悲しいお話が苦手でハッピーエンドばかり選んでしまうので...半年間の締めくくりに苦手を克服できるようチャレンジしたいです✨未知の世界ですが方向性が決まったので今日からストーリーに気持ちを重ねてみます☺️@sowjuku #爽塾 #作詞 #歌詞 #オンライン講座 #田村信二 #吉里颯洋
— Ru (@sphere_ru79) September 10, 2023
「大人のための作詞教室・爽塾」2023年前期のレッスンも、今日のレッスンで10回目。来月下旬の最終回まで、あと3回となりました。
今回も生徒さんの声も交えつつ、レッスンのレポートをお届けします。
図らずも「マンツーマン」スタイルのレッスンとなった、このクールのレッスンのスタートに際して、自分が定めていた「裏テーマ」があるので、そのことをちょっと記しておきます。
それは、「グループレッスンと同じ料金で、可能な限り、個人レッスンと同じクオリティのレッスンを提供する」ということでした。
カリキュラムの改訂を行ったこともあり、以前に比べると取り組む課題の数が減ったため、ひとつの作品にじっくり取り組むことができるようになりました。それに加えて、SNS上で熱心にコメントしてくれた生徒さんの情熱に応えるように、できる限りの対応もしてきましたので、ほぼそれは達成できているかと思います。
個人レッスンの場合、受講料はグループレッスンより割高にはなりますが、取り組む課題の数や課題曲の曲調などすべてのカリキュラムを生徒さんのお好みでカスタマイズすることに加え、労力を1人の生徒さんに集中するだけに指導も密になります。現在は休講中ではありますが、先々、個人レッスンも再開できればと考えています。
閑話休題。
今回のレッスンは、課題のレヴューを行う回でした。
メインに講評するのは、前回企画をまとめた最新の課題③なのですが、完成間近だった課題②の講評から先行してレヴューを行いました。
結論から言いますと、3度目の提出にして、歌詞は遂に完成!
「まったくの未経験から作詞を始めた生徒さんが、メッセージがきちんと伝わる歌詞らしい歌詞を書き上げたことは賞賛に値する」と心から思います。さらに、「今後は、完成した歌詞のクオリティを初稿の段階で実現できるよう努めてください」とエールを贈りました。完成した歌詞は、後日公開しますね。
さて、次にレヴューを行ったのは、今回のメインテーマである「課題③」の歌詞です。田村信二さん作曲のデモはご本人歌唱(!)による、弾むようなポップナンバー。
初稿の歌詞は未完成でしたので、今回は生徒さんに伝えた「精度の高い企画を歌詞に落とし込む際の注意点」の要点をちょっぴりご紹介します。
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いつも通り、企画のディテールが素晴らしいです。
楽器を弾く人なら耳慣れた表現かもしれませんが、「手癖」という言葉があります。アマチュア・ミュージシャンの場合、「こういうシチュエーションで、同じようなフレーズを弾きがち」みたいな癖があるもので、自分では気づかないうちに、マンネリに陥りがちになっていることが往々にしてあるのです。作詞にしても同様の部分はあって、多くのアマチュアの方は自分の手癖の要因が分からず、なかなかマンネリの解消法が見つからないもの。
以下の通り、企画書から読み取れる手癖を解説し、実力アップへの足掛かりとしたいと思います。
▼企画と歌詞の関係
現状のところ、企画の完成度の高さが今ひとつ歌詞に生かされていない部分があるので、以下を心がけてみましょう。
・「ストーリー」が仕上がったところで、「キーワード」を見直してみる
キーワードを多く考案することも大切ですが、優先順位を明確化するとベターです。
「このストーリーのテーマは何か?そのテーマを要約すると、どんなワードになるか?」と言う視点で、キーワードを再考してみてください。より分かりやすく言うと、こういうイメージです。
ストーリー > 歌詞のテーマ > キーワード > タイトル※今作で言うと、以下の部分をより明確に描くことで歌詞の魅力が増します。「こういう時、どうしたらいいの? 素直に飛び込めばいい?」という気持ちは、戸惑い、逡巡。
噛み砕いて言うと、描きたいシチュエーションは、「好きな人と両思いになって、ひたすらハッピーです!」ではなく、「好きな人ができて恋が始まったことはうれしいけれど、本当にうまくいくのかな?でも、ハッピーエンドをつかみたい」ということかと思うので、ヒロインの揺れる気持ちを表すには、タイトルは再考した方が良いでしょう。
・リアリティ向上ポイントを、適度に盛り込みましょう
「実際に歌詞に入れて、リアリティ向上を」と企画書に赤字を入れた項目は、企画書に記載があるけれど、ほぼ毎回、初稿の歌詞の中には抜け落ちている要素です。
いつもお話ししている通り、企画書と歌詞はフォーマットが異なる別物ですので、企画書のすべては歌詞に反映することはできませんが、そこを工夫していくことでリアリティがより向上して、歌詞のクオリティもアップします。
▼タイトルとサビの関係
多くのスタンダードナンバー、ヒット曲がそうであるように、タイトルはサビの適切な箇所に入れるのがベターです。
※テキスト13ページ参照
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こんな感じのアドバイスをしていきました。
以下、SNSでの生徒さんのコメントをご紹介します。
今夜のレッスンでは、より深く作詞について学ぶ事ができました✨提出した歌詞へのフィードバックの他にも先生が分かりやすい言葉で+αを沢山お伝えして下さり、そのどの言葉も漏らしたくなくてノートに走り書きを沢山しました...☺️✏️📖@sowjuku #爽塾 #歌詞 #オンライン講座
— Ru (@sphere_ru79) August 27, 2023
課題曲②はついに今夜完成し、まだなんだか実感がありません(*^^*)初めての全完成。先生に丸を頂けた事が嬉しくて...とても愛おしく、大切な思い出の作品になりました✨嬉しいので、もう一回(何回も✨)声に出して歌ってみます🥰@sowjuku #爽塾 #作詞 #歌詞 #オンライン講座
— Ru (@sphere_ru79) August 27, 2023
課題曲③は女性の恋心をただピュアに甘く描くのではなく、大人だからこそ感じる悩みや揺れる気持ちを感じられるよう少し深みのある内容にする事になりました。このストーリーをうまく表現してみたい。今日から全集中して、一ヶ月後の完全完成が目標です😊✨@sowjuku #爽塾 #作詞 #歌詞 #オンライン
— Ru (@sphere_ru79) August 27, 2023
普段は話す際に少し言葉を選びがちなのですが...レッスンでは #歌詞 について本当に感じたまま、思ったままを素直にご相談させて頂いています✨
— Ru (@sphere_ru79) August 30, 2023
この春からレッスンを始めて約半年、こうして励まして下さるお言葉にとても心がホッとしました☺️✨#爽塾 #作詞 #オンライン講座 #田村信二 #吉里颯洋 https://t.co/Zj28IvsJP1
次回のレッスンでは、このタームでは最後の課題曲を聴きながら、歌詞のプランを練っていきます。
どんな曲を選んでも田村信二さん作曲の素晴らしいメロディではありますが、いわば「卒業制作」なのでちょっと迷いますよね。
なお、10月からのタームについては、現在受講中の生徒さんが継続して受講することもあって、キャパシティの関係から追加募集の枠は若干名となる予定です。
詳細は、9月11日までに告知いたします。
Power to The Songs!
歌に力を!
※課題曲をご提供くださっている、作曲家の田村信二さんと参加した試写会にて。このクールの生徒さんのがんばりも、田村さんにきちんとお伝えしてます。
このタームのレッスンも、残すところ2ヶ月。早いもので、あと4回で修了となります。
さて、9回目のレッスンは、3曲目の課題曲にどんな歌詞を書くのか、プランを練るのがメインテーマ。生徒さんの考案したアイディアをヒアリングした後、あれこれとやりとりしつつ、企画をまとめていきます。
今回の課題曲は、これまでの課題曲とは一味違って、ミディアム・テンポながら、弾むようなポップでキュートなメロディ。主旋律は作曲した田村信二さんが自ら歌っています。余談ですが、「作曲家の方が自分で歌うデモ」って昨今では意外とレアなので、とても貴重です。
約30分ほどかけて構想を練ってもらい、その内容をヒアリングしていきました。
受講生のRuさんがまとめたプランは、「海辺の街を舞台に、30代でヨガのインストラクターのような仕事をしているヘルス・コンシャスな女性が、数年ぶりに恋に落ちた時のドキドキ感、ときめきを歌詞のテーマにしたい」のとこと。
期待どおり、ポップなメロディにふさわしいテーマが提案されると、何だかうれしいですね(笑)。
爽塾では、基本的に歌詞のテーマはフリーテーマで、課題曲の曲調からイメージをふくらませる形で、生徒さんが歌詞のコンセプトを自由に決めるスタイルを採っています。時と場合によっては、「今回はクリスマスソングで」という若干の縛りを設けることもありますが、基本的にフリーテーマです。何故そうするかと言えば、プロの世界の作詞コンペのように発注内容に添って作詞をするよりも、全く何もないゼロの状態から企画を立ち上げる方がより難易度が高く、作詞の基礎体力をつけるトレーニングとして適しているからです。
閑話休題。
さて、新しい課題の企画会議の後は、お待ちかね(?)の歌詞レヴューへ。
今回、レヴューを行ったのは、2曲目の課題曲に合わせて書かれた歌詞の2度目のレヴューとなります。
▼総評
1回のリライトでここまで底上げできれば上出来です!
初稿で50点ぐらいだった歌詞が、70点ぐらいのクオリティになりました。
あともう少し底上げできて80点のハードルをクリアできれば、いったん完成扱いとして「○」をつけます。
▼修正箇所について
・1A)に関しては、1行目よりも2行目の方が出来が良いですね。
具体的には、「少しだけ交わす言葉 僕の胸たたいた」というフレーズで出会ったばかりの2人のぎこちなさが表現できているところが素晴らしいです。
それに比べて1行目はシーンが思い浮かべにくいところがあるため、もうひと頑張りしてみましょう。
・1A’)は、ほぼアドバイス通りですが、だいぶ底上げできたかと思います。
時系列を細かく言うと、お祭りにふたりで行った夜に主人公が恋心を自覚したとしたら、その時点ではまだ友達付き合いであった可能性が高いので、1行目の「手を繋ぎ」という表現は時期尚早かなと思います。
・1C)2行目の「二人で描く 僕らのdestiny」については、どちらかと言えば、彼の気持ちの方が先行していると思うので、交際の進捗を考慮すると「二人で描こう 僕らのdestiny」の方がベターかと思います。
・2A’)の1行目「まっすぐな君の言葉 心励ますから」のフレーズで、相手のどこが好きなのか、きちんと表現できているところが良いです。
これは、ラブソングの歌詞ではかなり重要なポイントなので、今作以降も続けてください。
と、こんなアドバイスをしていきました。
歌詞が完成したら公開しますので、、お楽しみに!以下、「X」での生徒さんのコメントです。
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今回のレッスンでは課題曲②のフィードバックを頂きました。どうしても一行目が...☺️💦今日はその一行を探す一日にします😌✍️そして新たに課題曲③に取り掛かりました。明るく爽やかな楽曲でサビのメロディーが好きです💕女性の爽やかな恋心を歌にしてみたいです✨@sowjuku #爽塾 #作詞 #歌詞 #講座
— Ru (@sphere_ru79) August 15, 2023
改めて1行目を書き直し3行目も変更を😊フィードバックで良く出来た箇所を褒めて頂けた事がとても嬉しくてモチベーションがぐーんとアップ!意欲的に取り組めました✨
— Ru (@sphere_ru79) August 16, 2023
足りない視点を補い一緒に細かい部分を整えて頂き、完成が目前に。初めて完成に手が届きそうでドキドキ...🥰#爽塾 #作詞 #講座 https://t.co/wjwqKYXIXl
頂いたこの言葉がずっと心に残り、その波紋がやわらかく広がっています。
— Ru (@sphere_ru79) August 17, 2023
この言葉を碇のように心におろし、揺らがずにひとつ、まっすぐ邁進していきたいです✨#爽塾 #作詞 #歌詞 #オンライン講座 #吉里颯洋 #作詞家 https://t.co/pI13z8swS7
次回のレッスンでは、本日、企画をまとめた3作目の歌詞のレヴューを行います。
名作誕生を楽しみに、提出を待ちたいと思います。
Power to The Songs!
歌に力を!
「大人のための作詞教室・爽塾」2023年前期のレッスンも8回目を迎え、今回は2曲目の課題曲に書かれた歌詞へのレヴューを行いました。
歌詞が未完成であることも踏まえ、作成中の歌詞は記載しませんが、生徒さんのツイートも交えながら、「どんなアドバイスを行なったのか?」という観点からレヴューの一部をご紹介します。
▼総評
まずは、作詞を初めて3ヶ月で、〆切までにフルコーラスの歌詞が書き上げられたのは大きな進歩でした。現状、順調に進歩できていると思います。
「生徒さんがより確実にスキルアップできるよう、課題制作の数を減らして、『量より質』を重視しよう」というコンセプトでカリキュラムの見直しを図ったことは、今のところ奏功していると感じています。このままの調子で真摯に取り組んでもらえれば、より高いレヴェルで「進歩できた!」という実感が得られるのも遠くはないと思います。
▼歌詞のコンセプトについて
当初、考えていた「クリスマスソング」というコンセプトがそのままという視点で歌詞をチェックしましたが、クリスマスソングらしい描写は一切ないため、「そもそも、クリスマスソングにできるのか?する必要があるのか?」というクエスチョンからレッスンを始めた次第です。
結果、そうでない方向で仕上げることになったので、企画段階でまとめたアイディアを変更したとか、実際書いてみたらうまくいかなかったとか、そのような場合は、その旨を企画書の提出時に申告していただけると助かります。
▼企画段階のストーリーについて
いつもながら、綿密に練られたストーリーは素晴らしいと思います。
ことストーリーのリアリティということに関して言えば、これまで爽塾で学んだ生徒さんの中でも、間違いなく上位にくるレヴェルです。大いに自信を持っていいかと思います。
ただ、歌詞は小説やシナリオではないので、考えたストーリーから、「共感できるエピソードやシーンの描写」を紡ぎ出し、メロディと擦り合わせながら、フレーズをまとめていくということが大切で、それこそが作詞の本質と言えるでしょう。今後の課題として、このことを忘れずにいてください。
具体的には「春にこうした 夏にこうした」と説明口調で書くのではなく、「夏祭りの夜 君の浴衣姿 花火を見上げる横顔が・・・」というシーンを描くことで、リスナーは歌の世界に身を委ねることができるのです。
そしてまた、「こういうことってあるよね」とリスナーが思えるような表現の普遍性と共に大切にしたいのは、テキストの6ページに記載している「ポエムと歌詞の違い」です。具体的には、「イメージしている歌手が自分が書いた歌詞を歌った際、それを聴いたファンやリスナーが本当に共感できるか?」ということも視野に入れてみてください。たとえ、悲しい失恋の歌であっても、歌い手の魅力は損なうことなく、より魅力的に見えるのが理想です。
▼サビについて
サビの中で1番適切と思われる箇所にタイトルをはめて、それは動かさないようにしつつ、覚えやすく歌いやすいサビを模索していきましょう。必要と思えば、現状のサビを全面的にリライトしても構いません。また、タイトルの改題についても同様です。
※テキストの12ページ参照。
▼その他
「運命」「奇跡」と言ったドラマティックなワードは安易に使いがちですが、「なぜ、主人公にとって、そのワード(表現)が適切なのか?」という描写がきちんとなされていないと、リスナーの共感が得られません。現状の歌詞がNGということではなく、常にこの点を意識することで、より客観的に作品をチェックできるようになります。
以下に、生徒さんのツイートをご紹介します。
#作詞 レッスン。今夜も楽しかったです🥰初めて1番2番とフルコーラスで歌詞を書いた今回は、修正箇所を早く知りたくてレッスンが待ち遠しく。方向性をじっくりご相談&キーポイントを教えて頂き、再来週に再提出です😊主人公の気持ちを考えるのが本当に楽しくて...すごく新鮮です✨@sowjuku #爽塾
— Ru (@sphere_ru79) July 30, 2023
次回のレッスンでは、3曲目の課題曲を聴きながら、どんな歌詞を書くのか構想を練っていく「企画会議」をメインとして、リライトした歌詞のレヴューも行います。
歌詞の成長を楽しみに、提出を待ちたいと思います。
Power to The Songs!
歌に力を!
7回目の作詞レッスン📖今夜は大切なことを沢山教えて頂いた、濃密な時間でした✨
— Ru (@sphere_ru79) July 16, 2023
先日提出した課題曲①は場面の切り替えやタイトルをもう少し分かりやすく説明できる言葉が必要なのですが...ふるさとへの愛を形ににするのはなかなか難しいことだと学びました...☺️@sowjuku #爽塾 #作詞 #オンライン
そして今夜からまた新しい田村信二さんの課題曲に挑戦させて頂きます✨お聴きしている間、幸せを感じて微笑みを隠せない程本当に素敵な曲でした...✨ 恋の出会いから結ばれるまでを描いたクリスマスソングでぜひ挑戦させて頂きたいです🎁🌲✨@sowjuku #爽塾 #作詞 #オンライン #田村信二 #吉里颯洋
— Ru (@sphere_ru79) July 16, 2023
課題曲2曲目も歌詞の構想を考える為に沢山聴かせて頂きました。人生で初めての作詞のレッスンで田村さんの曲に歌詞をつけさせて頂く幸せを毎日ひしひしと感じております✨心の奥で流れる優しく美しいメロディーに毎日がとても幸せです...✨本当に有難うございます!#爽塾 #作詞 #田村信二 #吉里颯洋 https://t.co/jC2iGx5GGO
— Ru (@sphere_ru79) July 16, 2023
素敵なブックカフェと作詞レッスンは大変魅力的でぜひ受講させて頂きたかったのですが...今こうしてオンラインで教えて頂けている事が本当に有り難く、隔週のレッスンがとても楽しみです😊初回から今日まで、いつも道を照らして下さり有難うございます☺️✨#爽塾 #オンライン講座 #吉里颯洋 #作詞家 https://t.co/bTRJz5F5kB
— Ru (@sphere_ru79) July 16, 2023
次回は、2作目の歌詞の講評をメインに、提出されれば1作目の歌詞の講評も併せて行う予定です。「新しい課題曲の作詞を優先して行う」のルールなので、「この作品は完成したので、これでOKです」と早々に○をもらわないと、未完成の歌詞がどんどん溜まってしまうのです。このタームから課題制作の数を以前の「7→4」と減らしていますので、できれば全作品を完成させて欲しいところですね。
以前学んだ生徒さんで、必ずフルコーラスの歌詞を提出していたのは数人ほどで、そのうち半数以上の歌詞を完成させたのは1人か2人ぐらい。かつてのハードスケジュールをこなしてくださった皆さんには感謝しかありません。この場を借りてお礼を言います。本当にありがとう(^_−)−☆!
このタームが始まってからは常々、「フルコーラス分の歌詞ができなくても、1コーラスだけでも、それが難しければ数行でもいいので、課題は必ず出してくださいね」と生徒さんにお伝えしてきました。それは、この先も変わりません。ただ、10日ほどの制作期間の間にフルコーラスの歌詞を書き上げることは先輩方の多くがなしとげてきたことなので、現在受講中のRuさんにも必ずできるはずです。
Power to The Songs!
歌に力を!
※画像は、7月17日に渋谷の Club Rosso にて開催された田村信二さんのバンド「素晴らしき世界」のライヴの1シーン。コンポーザーとして確かな実績がありながら、現役ミュージシャンであり続けるフットワークの軽さが田村信二さんの魅力。踊って笑える楽しいステージを堪能しました!ご興味ある方、ぜひチェックを!
「大人のための作詞教室・爽塾」2023年前期、6回目のレッスンをレポートします・・・と、いつもの調子でブログを書き始めたいところですが、残念ながら、生徒さん欠席のため、今回のレッスンは中止になりました。
ですので、1曲目の課題曲に作詞された歌詞に対してメールで返した講評の内容を少々アップグレードしてお届けします。
以下、このターム1作目の歌詞に対する講評になります。
【企画について】
▼企画の精度、完成度について
爽塾では、作詞に取り掛かる前に、書きたい歌詞の企画をまとめてもらうのですが、今回提出してもらった企画はディテールまでしっかりイメージがまとまっており、素晴らしいクオリティでした。今後もこれを継続してもらえればと思います。ただ、企画をまとめることに熱中し過ぎるあまり、作詞に割く時間が削られては本末転倒なので、企画書は2ページ以内ぐらいのボリュームで充分です。今回提出されたものが文字数オーバーではありませんが、念のため。
▼企画と歌詞の関係性について
企画と歌詞の関係性のことで伝えたいことは、企画はあくまでも歌詞という完成形の骨子であって、絶対順守しなければならないシナリオではありません。
伝え方が難しいのですが、企画をまとめた後は、考案したストーリーをそのままメロディに当てはめていくというより、ストーリーとメロディを擦り合わせていきながら、言葉やフレーズに煮詰まったりした時に企画に立ち返るというぐらいで充分です。
【歌詞について】
▼次回の提出時のタスク・言葉とメロディはちゃんとフィットしていますから、1作目にしては上出来です。
次回の提出時には、2番と3番もぜひ完成させてください。
▼タイトルについて
・タイトルは歌詞のテーマを象徴する大切なもの。サビの中なり、サビがないこの曲で言えばメロディの重要な箇所にはめ込むのが望ましいです。
・現状のタイトルは変えても構いませんが、このまま進めるのであれば、タイトルを歌詞のどこかに入れ、その行に歌詞のテーマを凝縮させるイメージで書いてみましょう。
2番、3番も、1番と同じ箇所にタイトルを入れて、まずはその行を完成させましょう。
前回のブログにも書きましたが、サビがある曲であれば4行分ぐらいを使ってサビの歌詞が作れますが、そうではないタイプの曲ですから、「この歌詞で本当に言いたい、伝えたいメッセージを1行にする」イメージです。
【サンプル歌詞について】
ご参考までに、私が作詞したサンプル歌詞を送りますので、歌いながら味わってみてください。
・デュエットソングで、以下の通り、一人娘が嫁ぐ日の両親の気持ちを歌詞に託しました。
1番:母親の心情
2番:父親の心情
3番:父と母、ふたりからのメッセージ
・注目ポイントは
1番、2番、3番とも、Aの1行目の歌詞が同じこと。
これにより、歌い手の視点が変わっても、テーマ自体はブレることなくメッセージを伝えきれているのです。
閑話休題。
トータル12回のレッスンなので、早くも折り返し地点ですね。
このまま楽しみながら課題制作に取り組んでいくうちに「作詞をずっと続けていきたい、もっとうまくなりたい」という気持ちになれたら、きっと進歩も早くなるはず。
以下に、生徒さんのツイートをご紹介します。
#田村信二 さんの課題曲への作詞はタイトルをうまく歌詞に当てはめられず苦戦してしまいましたが、頂いたアドバイスの手順通りにやり直したら不思議とスッと綺麗な形におさまり...魔法のようでした☺️🖋️タイトルも変更して来週再提出✨ワクワク♪@sowjuku #爽塾 #オンライン講座 #作詞家 #吉里颯洋 https://t.co/dlrnO7Bjd6
— Ru (@sphere_ru79) July 4, 2023
はい😊✨候補のなかの別のタイトルにしてみたらなんだかすごく心地よくて...バッチリかどうかは分かりませんが...田村さんのメロディーと歌詞が愛おしくて一番を何度も口ずさんでしまいます🥰2番3番も頑張ります❣️@sowjuku #作詞 #歌詞 #作詞家 #爽塾 #オンライン講座 #田村信二 #吉里颯洋 https://t.co/cEE3ztmXr8
— Ru (@sphere_ru79) July 4, 2023
次回は、2曲目の課題曲を聴きながら、どんな歌詞を書くのかという企画をプランニングしていきます。
併せて、今回、初回の講評を行った第1作の歌詞の2度目の講評も行います。
歌詞の確かな成長を楽しみにしつつ、提出を待ちたいと思います。
Power to The Songs!
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