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こんにちは! 作詞家の吉里爽( @sowyoshizato )です。
下北沢にて、大人のための作詞教室・爽塾 (@sowjuku )のセッションでした。諸般の事情により、3度目と4度目のセッションを1度で行うというハードスケジュール。いつもより、少し早口になっていたかもしれません。
まず、訳あって厚くはないテキストの最後の部分、「作詞の実際」についてのお話。
以下のような内容(一部抜粋)をお伝えしました。
◆サビの作り方
◆Aメロの歌詞
◆Bメロの歌詞
◆2番以降の展開
◆タイトルについて
◆グレードアップのための工夫あれこれ
◆チェックとリライト
◆表記上のルール
その後、今回の課題となる「替え歌作り」について、これを行うメリットや企画の立て方のヒントなどをざっとプレゼンして、企画立案を30分の制限時間の中でトライしてもらいました。「あらかじめ、選んでおいて」と伝えておいたのですが、教材のCD「442」からホリタさんが選んだ曲は、ミディアムテンポの「Lupinus」でした。
ジャスト30分の沈思黙考のすえ、彼が発表してくれた歌詞のコンセプトは、「友達づきあいしている男性に対して高まっていく恋心に悩む女性の心情」というもの。原曲の「かつての恋人に再会して、忘れていた気持ちが再燃して・・・」という歌詞と 比べると、同じ女性の恋心でもステージが違う感じ。「Lupinus」のヒロインが復活愛を信じてポジティブな気持ちでいるのとは違って、かなり悩ましい感じです。とはいえ、こちらが期待していたとおりの情報量で企画を立ててくれたのはさすが。
次回のセッションでは、彼の第1作を添削することになります。楽しみです!
■課題について
1)内容:発表した企画に沿って、「Lupinus」の替え歌の歌詞を書き、メールにて提出のこと。
2)〆切:2018年06月06日23時
ということで、頭を悩ませつつ、次回以降にトライしてもらう課題曲の最終選考に決着をつけなければなりません。「中島みゆきさんのファン」という生徒さんの好みも考慮して選ぼう」と試みて逡巡の無限ループに陥っていたのですが、彼が替え歌作りに選んだ曲が「Lupinus」だったことから、悩んでいたシークエンス(曲順)にも決着がつきそう。
ちなみに、爽塾で使う課題曲はいずれも田村信二さん作曲で、いつヒットしてもおかしくないクオリティです。
以下、お話ししたことの抜粋です。
◆名曲の条件とは?
◆ポエムと歌詞の違い
◆詞先と曲先
◆曲先作詞のプロセス
◆歌詞の企画と着想
生徒さんがプロのライターさんなので、作詞のプロセスのあれこれをライターさんのお仕事に置き換えて話すと、リアルに感じていただけたようです。本日のセッションで最も重要な「歌詞の企画と着想」については、力を入れて話しました。
休憩をはさんで、ただいま選定中の課題曲をいくつか試聴してもらい、セッション終了。ちなみに、爽塾で使う課題曲はすべて、作曲家・田村信二さんの貴重な未発表曲。完成度の高いプロの曲だからこそ、最大限のイマジネーションを引き出してくれます。
次回は、より突っ込んだ内容で、作詞のハウトゥーのあれこれをお話しします!
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作品は、こちらで公開しています。
吉里爽オフィシャルサイト 「爽々!So!Sow!」
下北沢ブラウンズブックス&カフェにて、大人のための作詞教室・爽塾 (@sowjuku )「週末コース 第1期」の8回目のセッションを開催。今のところ、週末コースの開催日はほぼ天候に恵まれていますね。
まずはリライトしてもらった課題のチェックから。同じ作品を直して、直して、直していくうちに、徐々に頂きに近づいていきます。一度や二度で仕上がらなくても「あきらめないで!」とこの場を借りてお伝えしておきます。
本日のメインテーマ、異国情緒あふれる課題曲につけた歌詞の講評へ。
Aメロ部分の歌詞の精緻な風景描写はMさん史上最高の完成度でした。Bメロ〜サビに至る歌詞には直すべきところが散見されたので、そこをアドバイス。自分が書いた歌詞についてもどうやってサビを仕上げているのかが分かるようにプリントアウトして渡しました。すぐに思い浮かぶような大ヒット曲も例に挙げて説明しましたが、うまく伝わったでしょうか。
くどいようですが、何度でも言います。人の心に残る歌のサビの部分は必ず、覚えやすく歌いやすいもの。歌詞の見直し、校正にあたっては、「企画に添って思うように書けたのか?」という視点だけでなく、自分が歌い手、あるいはリスナーだった場合、その歌が歌いやすいのか、覚えやすいのか?」という観点でも見直してみましょう。きっと違う発見があるはずです。
ここにきて、受講生の方すべてが「サビの歌詞の完成度を上げる」という同じ課題に直面している感じですが、見方を変えれば、この部分こそ、歌詞づくりの肝ということ。いわゆるコツをつかめれば、次のステージに進めるはずです。
最後に、課題曲をリピート試聴しつつ、歌詞の企画を立ててもらいました。早いもので、もう6曲目ですね。今回の課題曲は、女性ヴォーカルのポップナンバー。癒しを感じさせるような女性ヴォーカルの優しいメロディです。
このメロディに対して、Mさんは「(中学、高校などの)卒業ソングの歌詞を書きたい」とのこと。教師経験もあるMさんならでの作品を期待したいと思います。
以下、受講生の方に、課題についてのご連絡です。
●内容
本日まとめた企画と、それを元に書いた歌詞1編をセットにして提出してください。
※過去の課題でリライトした作品も、受講期間中、無制限でチェックしますので、余裕があればご提出ください。
● 提出期限
2015年02月05日(土) 23時
※暦の関係で次回の開催日が3週間後になるため、数日延ばします。
最後に、アマチュアの方によく聞かれる「作詞家になるには、どうすればいいのか?」について、本日のアドバイスを。
本文中で名曲づくりの大前提として「歌いやすく覚えやすいサビを」と書いていますが、それに加えて必要なものは何でしょう?一言で言えば、その人にしか出せない個性、オリジナリティです。私自身、現役の作詞家ですから、受講生の方にお伝えしていることは踏まえつつ、終わりなき創作の道で戦う毎日です。
下北沢ブラウンズブックス&カフェにて、大人のための作詞教室・爽塾 (@sowjuku )「週末コース 第1期」の7回目のセッションを開催。久しぶりの下北沢はまだお正月気分が漂っていて、いつにも増して華やいでいました。
「年末年始の休みを利用して、過去の課題を修正して提出してください」と声がけしたので、まずはリライトしてもらった課題のチェックから。Mさんは2編出してくれましたが、1作目の歌詞はほぼ完成が見えてきた感じで山頂まであと少し!もう1編は底上げは実現しましたが、「もう一声!」というところで、さらなるリライトにトライしてもらいます。3月末のターム終了までに仕上げてくださいね。
さて、今回の課題、Mさんが「ぜひ書きたいと思っていた」という遠距離恋愛のラヴソングの講評へ。
一言で言えば、「うまくなりました!」。ただ、逆に歌詞全体がレヴェルアップした分、修正すべきポイントが「惜しい!」と声を出したくなるほど目立つもの。結果として、すばらしい表現とそうでない箇所がはっきりしていました。修正すべきところを直せば「自信作誕生!」となるはず。リライトに期待したいと思います。
上達のスピードや成長曲線は人それぞれですが、Mさんは楽器はできてもヴォーカリストではないので、歌い手のエゴのようなものが作詞をする際に邪魔にならないのが奏功しているのかも。逆に、ヴォーカリスト経験のある平日コースのお二人は「歌い手の気持ちがわかる」メリットを歌詞づくりに活かしてくださいね。
同じ課題曲に対して書いた私の作品についても簡単にプレゼンして、どこをどう工夫したのか、苦労した点などをシェア。今回は、想定した歌い手さんに合わせて表現をかなり調整したことを伝えました。
そして、いつものように次の30分間で、5曲目の課題曲をリピート試聴しつつ、歌詞の企画を立ててもらいました。今回の課題曲は、少しフォルクローレの香りも漂う異国情緒も感じさせるミディアムテンポのポップナンバー。
Mさんが立てたコンセプトは「旅の途中でもう会えない恋人を思い出しているようなシチュエーションの、別れまたは死別した相手へのラブソング」とのこと。これまた高いハードルと思いましたが、歌詞の企画力が伸びているのがよくわかります。仕上がりに期待したいと思います。
以下、受講生の方に、課題についてのご連絡です。
●内容
本日まとめた企画と、それを元に書いた歌詞1編をセットにして提出してください。
※過去の課題でリライトした作品も、受講期間中、無制限でチェックしますので、余裕があればご提出ください。
●提出期限
2015年01月20日(水) 23時
最後に、アマチュアの方によく聞かれる「作詞家になるには、どうすればいいのか?」について、本日のアドバイスを。
「画竜点睛を欠く」という言葉がありますが、歌詞も冒頭から最後の一文字に至るまで流れるような美しさがあってこそ輝くもの。例えば、Bメロのどこか、サビの1行だけなど一部分が輝くようにすばらしいフレーズなら、そこを基準にして、その他の部分も底上げしていきましょう。リスナーがスムーズに歌の世界に浸るには、どこかに突っ込みどころ、冴えない表現があってはならないもの。よくよく厳しい目でセルフチェックをして、歌詞を磨き上げることをおすすめします。
新宿近辺のカフェにて、大人のための作詞教室・爽塾 (@sowjuku )「平日コース 第1期」の6回目のセッションを開催。年内最後のセッションとなる本日は祝日ということもあり、開始時間を1時間前倒ししました。
3曲目の課題曲につけた歌詞の講評は、「男子禁制(男性用の歌詞はNG。すべて女性用の歌詞を書く!)」を言い渡されたSさんの苦労話が面白く、かなり対話が白熱(?)しました(笑)。
アイドルポップスにふさわしい曲にふさわしい歌詞が書けるのか?」という命題にチャレンジしたお二人の成果をチェックしていくと、曲調に関わらず、これまでと同じ課題が浮かび上がってきます。それは「サビの精度を上げること」。歌は歌われてこそ、人の心に残り、届くのです。セルフチェックとリライトを重ねて「歌いやすい、覚えやすい、口ずさみたくなる」ようなサビを作り上げていきましょう。
同じ課題曲に対して書いた私の作品についても簡単にプレゼン。Sさん、たくさん誉めていただき、恐縮です。お手本示すつもりで書いてますので、もう褒めなくていいですよ(笑)
そして、4曲目の課題曲を聴きながら、歌詞の企画立案へ。今度の課題曲はアダルトなテイストのバラード。お二人の考えたプランは以下のとおり。
・Sさん:「かなわなかった恋を悼むラヴソング」
※職場恋愛とか不倫とか、そういうシチェエーションにしたいそうです。
・Aさん:「目上の男性へ向けた、片思いのラヴソング」
Sさんいわく、「このテーマを書いてみたいと爽塾に通う前から思っていた」そうなので、仕上がりが楽しみです!
以下、受講生の方に、課題についてのご連絡です。
●内容
本日まとめた企画と、それを元に書いた歌詞1編をセットにして提出してください。
※過去の課題でリライトした作品も、併せて1編以上ご提出ください。
●提出期限
2016年01月09日(土) 23時
最後に、アマチュアの方によく聞かれる「作詞家になるには、どうすればいいのか?」について、本日のアドバイスを。
どちらかというと、(独力で作詞作曲を手がけた)自作曲を好んで歌ってきたシンガーソングライターの方の場合、自分の歌詞に対する愛情が強いように感じます。その愛情の強さが作品を客観視する際の妨げになっては元も子もありません。歌詞は「書き上げたら終わり」ではなく、「幾度もリライトして仕上げる」もの。もちろん、リライトの数は問題ではなく、歌詞に託したいテーマがきちんと表現できているか、どうやったら精度が上がるのかを厳しい目でチェックしましょう。作品を愛するのは、手塩にかけて作品を仕上げた後でよいのです。
下北沢ブラウンズブックス&カフェにて、大人のための作詞教室・爽塾 (@sowjuku )「週末コース 第1期」の6回目のセッションを開催。年内最後のセッションとなる本日で、早いもので折り返し。
まずは、3曲目の課題曲につけた歌詞の講評から。
「売れっ子女子アイドルが歌ってすぐにでもヒットしそうな軽やかなポップチューンにふさわしい歌詞が書けるのか?」というのは、作詞を始めたばかりの方には高くて楽しいハードル。Mさんが想定した女性歌手の方がその道の代名詞的な方だったので、その方のヒット曲のあれこれも例に挙げて修正のアドバイス。
今回のポイントをひとつに絞るなら、「サビの精度を上げること」。歌は歌われてこそ、人の心に残り、ヒットにつながります。それは合唱用の楽曲であっても同じこと。リライトを重ねて「歌いやすい、覚えやすい、口ずさみたくなる」ようなサビを作り上げていきましょう。
同じ課題曲に対して書いた私の作品についても簡単にプレゼン。今回は書いているうちに、前回のセッション時に発表した内容から変更したため、その経緯も正直にお伝えしました。
そして、4曲目の課題曲をリピート試聴しつつ、歌詞の企画立案へ。今度の課題曲はがらりと趣向を変えて、アダルトなバラード。いや、ソウルバラードと言ってもいい曲。作曲家・田村信二さんの許可を得て、お預かりしている未発表曲の中では珍しい曲調でした。
これに対して、Mさんが考えたコンセプトは「遠距離恋愛のラヴストーリー」でした。美しいだけではない、切ないメロディを活かすには相応の成熟した表現が求められそうです。
以下、受講生の方に、課題についてのご連絡です。
●内容
本日まとめた企画と、それを元に書いた歌詞1編をセットにして提出してください。
※過去の課題でリライトした作品も、併せて1編以上ご提出ください。
●提出期限
2016年01月06日(水) 23時
最後に、アマチュアの方によく聞かれる「作詞家になるには、どうすればいいのか?」について、本日のアドバイスを。
曲先作詞のスキルを上げるには、好き嫌いなく、さまざまな曲調にトライしましょう。「得意な曲調がある」のはよいことですが、「苦手な曲調」はない方がベター。身近に適切なアドバイスをもらえる人がいなければ、ごく普通の音楽ファンにでも歌って聞かせて感想を尋ねるのもいいでしょう。「自分が書いた歌詞が歌のパーツとしてリスナーの心に届くのか?」ということを自問自答しながら、セルフチェックとリライトを地道に繰り返してください。
新宿近辺のカフェにて、大人のための作詞教室・爽塾 (@sowjuku )「平日コース 第1期」の5回目のセッションを開催。
まずは、2曲目の課題曲に書いた歌詞の講評から。
・Sさん:「(男性目線で)年下の恋人へのラヴソング」
・Aさん:「少し目上の男性へ向けたラヴソング」
というテーマを設定したお二人。前回のセッション時のブログでは、「お二人の恋愛観がそのまま歌詞にならぬよう(想定した歌い手さんにフィットするよう)、アドバイスをしました」と書きましたが、成果のほどはいかに?結論から言うと、もともとシンガーソングライターだったSさんは思いの丈をそのまま歌詞にする傾向があり、初めて作詞に取り組むAさんは教えられたことを素直に実行していて、歌詞のクオリティでは若干リードといったところ。Sさんには、「スキルアップのために、いったん男性用の歌詞を書くのはやめましょう!」とご提案。
作詞のビギナーがぶつかる共通の壁「サビの作り方」がお二人にも立ちはだかっていますが、各々の歌詞をよくよく分析すれば、それぞれのサビのフレーズに長所や短所が混在しています。それを解き明かし、ていねいに個別のアドバイスをしていきます。
同じ課題曲に対して書いた私の作品についても簡単にプレゼンして、どこをどう工夫したのか、苦労した点などをシェア。
そして、3曲目の課題曲の試聴&企画立案に進みます。弾むようなポップナンバーにすらすら企画を立てられたのはAさんで、他方、男気あふれるAさんには曲の世界観が縁遠く感じられたのか、かなり苦労されていたご様子。結果、以下のようになりました。
Sさん:「バンド少年に恋する少女のラヴストーリー」
Aさん:「魔女の宅急便のヒロインのようなピュアな少女の初恋」
「少女の恋」というところが被りましたね(笑)。
お二人ともこれまで指摘されたことはクリアして、自己ベストの更新を!
以下、課題についてのご連絡です。
●内容
本日まとめた企画と、それを元に書いた歌詞1編をセットにして提出してください。
※過去の課題でリライトした作品も、受講期間中、無制限でチェックしますので、余裕があればご提出ください。
●提出期限
2015年12月19日(土) 23時
最後に、アマチュアの方によく聞かれる「作詞家になるには、どうすればいいのか?」について、本日のアドバイスを。
例えば、これまで作詞作曲をしてきて自分の思いを書きつづるようなタイプの歌詞を書いてきた方は、自分とは世代も性別も違う歌い手のために歌詞を書くことがスキルアップに役立ちます。
シンガーソングライターとして活動したい(してきた)方、シンガーとして作詞のスキルを上げたい方が受講される場合も、爽塾ではまずは第三者に作品を提供する前提で指導していきます。